長須賀遺跡
菖蒲田海水浴場背後の微高地上に所在する古墳時代後期から平安時代の集落跡です。これまでの調査で奈良・平安時代を主体とする貝層、遺物包含層、炉跡、土坑が確認され、土師器、須恵器、製塩土器、骨角製品、鉄製品などが出土しました。表浜貝塚と同様に塩作りや漁業を行っていた集落と考えられます。ここからは愛知県の知多・渥美半島を中心とする地域で使用される特殊な形状の製塩土器が出土しています。塩作りにおいて東海地方との繋がりが伺える資料です。
- 【所在地】七ヶ浜町花渕浜字長須賀
- 【発掘調査歴】1969年、1970年、1971年:東北学院大学工学部技術史研究会
1988年、2012年、2014年:七ヶ浜町教育委員会