消防団について知りたい
消防団は、古くは江戸時代の「町火消(まちびけし)」が祖先と言われています。江戸時代には定火消(じょうびけし)・大名火消(だいみょうびけし)があり、それらは、江戸城や武家屋敷の重点消防でした。そこで、町人は町人の手で町家、町内を守る発想から「町火消」が誕生しました。普段は生業に従事し、一旦火災が発生すると消防に早変わりする、まさに現在の「消防団」そのものであります。この町火消制度を作った立役者は、南町奉行大岡越前守忠相だと言われています。江戸時代になると、初めて「消防」という言葉が使われ、「町火消」は「消防組」と言われるようになり、昭和になると「警防団」と呼ばれるようになりました。戦後には「消防団令」(昭和22年)が施行、消防団が組織され、「消防組織法」(昭和23年)の施行により、市町村長による指揮監督が義務付けられ自治体消防時代を迎え、今日に至っています。
消防団とは
消防団は、消防本部、消防署と同じく法律に基づいて市町村に設けられている消防機関です。消防団には団長、副団長、分団長、部長、班長及びその他の団員で組織します。消防団長は、消防団員の推薦により町長が任免します。副団長、分団長、部長及び班長は、団員の中から団長が任命します。団員は消防団長が、町長の承認を得て任免します。
消防団の身分は
消防団の身分は、特別職(非常勤)の地方公務員です。それぞれの職業を持った地域住民の方々が、自分の意思で消防団に入団しています。団員には年額の報酬と費用弁償が支給されます。
消防団年額報酬
区分 | 報酬(年額) |
団長 | 145,000円 |
副団長 | 122,000円 |
分団長 | 92,000円 |
部長 | 76,000円 |
班長 | 69,000円 |
機関要員 | 40,000円 |
団員 | 36,500円 |
また、火災などの災害防除や訓練等に従事する場合には、1日につき費用弁償として警戒・訓練の場合は3,600円が、実災害の場合は4,000~8,000円が、それぞれ町の条例により支給されています。
消防団の仕事は
消防団の任務は、地域を火災等の災害から守ることです。消防団員は、普段、自分の職業に就きながら火災は勿論のこと、地震や風水害等の大規模災害時にも活動にあたります。また、災害時以外には、火災予防や住民に対する啓発など幅広い分野で活躍しており、地域の消防防災のリーダーとして重要な役割を果たしています。
女性消防団員も頑張っています
とかく「男の世界」と思われがちな消防団ですが、全国的にも女性消防団員が、住民への防災指導や応急手当の普及など色々な分野で活躍しています。本町にも12名の女性消防団員が火災の予防や啓発など幅広い分野で大活躍をしています。
あなたも消防団に参加を
地域の安全を確保するためには、地域ぐるみの消防防災体制の確立を図る必要がありますが、消防団は、地域住民により組織され、地域社会における消防防災体制の中核として重要な役割を果たしています。しかしながら、その一方で消防団員数の減少や消防団員の高齢化等の問題が生じており、その充実強化が課題となっています。本町の消防団員の定数は条例により、220名と定められています。しかし、現在は175名であります。また、最も大切なのは地域に暮らす皆さんの消防団活動に対する理解と協力であり、一人ひとりが地域の安全に対して関心を持つことです。さあ、あなたも自分の浜、皆の街を守るため、消防団活動に参加してみませんか?
消防団に入団するには
町の条例で、以下の資格要件が定められています。
1.当該消防団の区域内に居住し又は勤務する者
2.年齢18歳以上の者
3.志操堅固でかつ、身体強健な者
あなたの入団を待っています。
事業所の皆さんへ
消防団の3分の2は、事業所等に勤務している方(サラリーマン団員)です。サラリーマン団員が仕事中に災害出動したり、職場を休んで訓練等に参加することはなかなか大変なことですが、サラリーマン団員を含め消防団員の皆さんは、日頃自分の仕事を持ちながら社会貢献するため頑張っています。どうか、消防団活動に寛大なご理解とご協力をお願いします。
この件に関する問合せ
防災対策室(電話:357-7437)