その対応、間違った教えになっていませんか? PART3
誤学習シリーズ第3回目です。
前回までの2回は、
1回目:間違った対応=誤学習について(前々回の記事はこちら)
2回目:誤学習対応のポイント(前回の記事はこちら)
をお伝えしました。皆さま、読んでみていかがだったでしょうか?
今回は、日常生活で起こりがちな誤学習の事例をお届けします。
(あくまでこれは事例であり、対応の一例です。状況によって、必ずこの対応がベスト!というわけではありませんので、対応の詳細について悩む場合は、子ども未来課へどうぞお気軽にお問い合わせください。)
【生活習慣編】
・仕上げの歯磨きをすると嫌がって泣くので、今日は仕上げ磨きをしないことにした。
(泣けば嫌なことから逃れられると思ってしまいます。おうちのルールで決めているやり方は、日によって変えたりせず、お子さんが泣いても遂行します。)
・お子さんが起きてきたとき、忙しかったので「おはよう」を言わなかった。
(あいさつは、状況によってしなくてもいいのだと思ってしまいます。忙しくても、いったん手を止めて
おはようのあいさつをするといいですね。)
・食事中にうろうろして食事がすすまないので、追いかけて口に食べ物を運んだ。
(うろうろしても、親が追いかけてきて食事を口に運んでくれると思ってしまいます。食事中に席を離
れたら、食事は下げてしまいましょう。その後にお腹が空いたと言われたら、「さっき食べればよかっ
たね。次の食事まで待っててね。」と伝え、お菓子を与えないようにしましょう。)
【朝ご飯~登園編】
・こどもがこぼした牛乳を、すぐさま保護者が全部きれいにふいてあげる。
(お子さんの年齢にもよりますが、一緒に拭くor本人に片付けてもらいましょう)
・「ご飯食べて!歯磨いて!トイレ済ました?名札付けて!」とひとつひとつ指示する。
(言われればやる=言われなければやらない になってしまいます。ホワイトボードにやることを書い
ておくなど、なんとか自分でやることを把握できるようにするといいでしょう。)
【幼稚園から帰宅後~夕食編】
・制限時間を超えてゲームをしたいと泣くので、制限時間を延長した。
(泣けば延長してもらえると思ってしまいます。心を鬼にして、延長はしないようにしましょう。)
・お風呂に入らない!とごねるので、「今度欲しがってたおもちゃ買ってあげるから!」と説得。
(ごねれば欲しいものが手に入ると思ってしまいます。ごねるならば、別の誘い方を考えるか、お風
呂に誘うタイミングをずらしてみましょう。)
・夕飯を残したので、お腹が空かないか心配になり、寝る前にお菓子を食べさせた。
(ご飯を残せばお菓子がもらえるという誤学習につながります。夕飯を残してお腹が空いても、その
まま我慢してもらいましょう。)
【友達付き合い編】
・公園でママ友に会ったが、気づかないふりをした。
(知り合いにあっても、あいさつしなくていいんだ。と誤学習してしまいます。あいさつができる子にな
ってほしいと思う場合は、自分から率先してあいさつしましょう。)
・子どもがおともだちを叩いてしまったが、気まずいので相手に謝らなかった。
(叩く=謝るべきこと=悪いことという認識ができません。お子さんが悪いことをした場合は、しっかり
謝りましょう。)
・子どもがすべり台の順番待ちを抜かしたが、黙って見ていた。
(順番は抜かしてもいいと思ってしまいます。もし、目撃したら、お子さんにしっかりいけないことだと
伝え、本来の順番に戻してあげましょう。)
ここまで、3回シリーズで誤学習についてお伝えしてきました。
誤学習がなくなると、育児がきっと楽になるはずです。
しかし、一方で、誤学習を考えすぎると、育児が難しく感じてしまうこともあるかもしれません。
もしも、これって誤学習?と心配になった場合には、子ども未来課にお気軽にご相談ください。
一緒に対応の方法を考えていきましょう!