その対応、間違った教えになっていませんか? PART2
前回は、間違った対応=誤学習についてお伝えしました。(前回の記事はコチラ)
皆さま、読んでみていかがだったでしょうか?
今回は、間違った対応にならないためのポイントを具体例を交えてお伝えしたいと思います!
CASE1
お子さんに「おもちゃを片付けなさい」と言ったら、「やだ!」と拒否されたとき
× お菓子あげるから、片付けて!はい!チョコレート!
(先にチョコレートをあげる)
〇 片付けてくれたら、おいしいチョコレート食べれるんだけどなあ…さ、いっしょに片付けしよっか!
(片付け=すべきことを先にやったら、ご褒美がもらえる)
POINT!
「ご褒美で、子どもを動かす」のではなく、「望ましい行動をしたらご褒美がもらえた」という学習になるようにしましょう。ご褒美で子どもを動かすことが定着してしまうと、ご褒美がないと子どもは動かず、動かすために更に魅力的なご褒美をたくさん用意しなければならなくなります。逆に、子どもが自発的に望ましい行動をとったときにご褒美がもらえた、褒められたという経験が定着すると、また頑張ろう!自分からやろう!という動機付けになります。
CASE2
お子さんが公園で遊んでいるときに、「もう帰ろうね」と声を掛けたところ、「ヤダー!!」と泣き叫ばれたとき
× はいはい、わかった。もう少し遊んで行こうね。
(子どもをなだめるために子どもの言うことを聞く)
〇 (抱っこしてすぐに公園を去り、)さ、おうちに帰って〇〇くんの好きなホットケーキ食べようね~
(子どもの要求は飲まずに、別のことに誘い切り替える)
POINT!
泣き叫ばれて、子どもの望むとおりに大人が動くと、子どもは「泣けば大人は言うことを聞いてくれる」と誤学習してしまいます。でも、そんなこと言っても、放っておいたらいつまでも泣くし…その場合は、すぐにその場を立ち去って、すっかり場面ごと切り替えてしまいましょう。
CASE3
料理をしているときにお子さんが、「見てみて~」と自分で書いた絵を持ってきました。「今、料理してるからちょっと遊んで待ってて!」と伝え、料理が終わったとき
× 別のおもちゃで遊んでいるから、ま、いっか。と、さっきの「見てみて~」をスルーする
(待ってて をお子さんは守って待っていたのに、褒められる機会を逃してしまう)
〇 □□ちゃん、お待たせ!わぁ!かわいく書けたね!待っててくれてありがとうね♪
(お母さんの言うとおり待っていたら、お母さんが来てくれて、約束通り絵を見てくれて、しかも待っていられたことを褒められました )
POINT!
待っててね、あとでねなど大人が子どもにお願いする場面も、生活の中ではよくあります。大人が言いだした約束を、大人が破ったら、お子さんは「約束破ってもいいんだ」と誤学習してしまいます。「あとでね」と伝えたら、必ず後でお子さんのところに行き、お子さんが伝えたかったことに耳を傾けましょう。
いかがでしたか?
お子さんとのやり取りの中で、この対応ってもしかして間違ってる??と立ち止まり、その都度考えることがたいせつです。
これで本当にいいのかな?悩むときはぜひ子ども未来課にご相談ください!
次回は日常生活で行いがちな、誤学習の事例を紹介したいと思います。こうご期待☆