おうち性教育をはじめよう
「性教育」=「小学校の保健体育で習うもの」「恥ずかしいから説明なんてできない」
そう思われる方もいらっしゃるかと思います。
日本は性教育の後進国です。海外では低年齢のうちから家庭での性教育、学校での性教育がなされています。
日本でも、性教育を取り扱うことはありますが、その機会は少なく、子どもたちは性行為について学ぶ機会がないまま大きくなります。
しかし、インターネット上では、性に関する情報があふれています。その中には、正しくない知識に基づく情報もたくさんあります。子どもたちが自分で自分の身体を守るためには、正しい知識が必要です。
性被害、望まない妊娠等を防ぐためにも、おうちでできる性教育をはじめてみるのはいかがでしょうか。
(もちろん強制ではありません。不快だと感じる方は、ここで閲覧を終了してください。)
子ども向け家庭の性教育
➀「プライベートゾーン」を教えてあげよう
プライベートゾーンとはなんでしょう。
プライベートゾーンとは、「水着や下着で隠れる場所+口」のことを言います。
プライベートゾーンを見せる・見せられる、触る・触らせられることは、相手の同意がない場合はできません。
具体的な伝え方
「〇〇ちゃんが、水着を着たときに隠れる、おしり・おっぱい・おまたは、水着ゾーンっていうんだよ。
水着ゾーンは、人が勝手に触ったりしてはいけない場所なんだよ。もし、〇〇ちゃんの水着ゾーン
を、〇〇ちゃんが嫌だなあって思っているのに触る、見てくる人がいたらママ(パパ)に教えてね。」
➁嫌なことは「イヤ!」と言っていいことを教えよう
プライベートゾーンに限らず、身体を見せられた、触らされたとき、嫌だと感じる場合には「イヤ」と伝えてよいことを教えましょう。
また、家庭内でも本人の許可なく身体を触ることは避けましょう。
(具体的な伝え方)
「水着ゾーン以外でも、身体を見せられたり、触られたりしたときに〇〇ちゃんが“いやだな”と思う場合ははっきり“イヤ”って言っていいんだよ。〇〇ちゃんがイヤなことは、我慢しないで言ってね。」
➂不安・嫌だと思うことがあったら周りの大人に言うこと、「あなたは決して悪くない」ことを教えよう
身体をじろじろ見られる、身体を触るよう要求されるなど、性犯罪へとつながる可能性のある場面を経験した子どもは
「もしかして悪いことをしてしまったのではないか」
「自分が悪かったのではないか」
「大人に言うと怒られるのではないか」
と考えてしまいます。そういった不安から、大人に気持ちを打ち明けることをためらいがちです。
(具体的な伝え方)
「〇〇ちゃんが、いやだなと思うことがあったら、言ってね。いつでもお話聞くからね。ママ(パパ)はいつでも〇〇ちゃんの味方だよ。」
④知らない人・怪しい人以外にも注意するように伝えよう
残念ながら、性犯罪の多くは顔見知りによる犯行です。「知らない人・怪しい人から声をかけられたら逃げる」だけでは、性被害は防ぐことができません。
(具体的な伝え方)
「〇〇ちゃんがイヤだなと思うのに〇〇ちゃんに触る人や、別のところに連れて行こうとする人がいたときには、ついて行かないようにしようね。
怖い・嫌だと思ったら、周りの大人の人や、ママ(パパ)に言ってね。」
参考
お子さんの年齢や、性別、性格によっても、伝わりやすい伝え方はさまざまですが、伝え方の参考になれば幸いです。
この件に関する問合せ
子ども未来課 子育て支援係 022-357-7454