トイレットトレーニング、はじめてますか?
「おむつが、なかなかはずれないんです。」
「トイトレ(トイレットトレーニング)どうやっていいかわからなくて。」
2歳6か月児歯科健診や、3歳児健診で多い相談です。
保護者さんのなかには、「幼稚園に行けば自然に外れるかな?」と考えている方もいらっしゃいますが、幼稚園入園後からのスタートでは、なかなか思うようにトイレットトレーニングが進まないことも...。
できれば、準備が整ったらおうちでトライしたいものです。
実際に、トイレットトレーニングは、いつ、どうやって進めたらいいのでしょう?
いつはじめる?
トイレットトレーニングをはじめてみたら?とお勧めするタイミングは、一般的に次のようなタイミングがあります。
お子さんがおしっこやウンチを教えてくれるようになったら(する前、した後)
→お子さんに「おしっこが出た(出る)!」「ウンチが出た(出る)!」という排泄感覚が育ってきているサインです。
お子さんがトイレに興味を持つようになったら
→ママ、パパはなにをしてるのかな?このお部屋はなにをする部屋なのかな?お子さんがトイレという場所に興味を持つと、トイレ=排泄する場所と認識できるチャンスです。
おむつを替えようかな?と思ったタイミングでオムツが濡れていないことが増えてきたら
→膀胱や直腸(おしっこやウンチをためておく場所)の容量が増え、ある程度の量のおしっこやウンチをためておくことができるようになったサインです。
人間の体は、ある程度の量のおしっこが膀胱にたまると、膀胱が膨らみ、尿意を感じるようになります。
尿意を感じるということは、お子さん自身が「おしっこに行きたいな」と感じることができるということです。
これらの条件がすべて整うのを待つことはありませんが、目安にはなります。
まず、お子さんをよ~く観察してみてください。
どうやってはじめる?
準備
・トイレに、お子さんに触られたくないものを置かないようにしましょう
・トイレに気になるモノがないようにすっきり片付けましょう
・トイレの電球が切れていて暗い場合には、直しておくなどお子さんが「怖い!」と感じないように工夫しましょう
トイレの中に、見たことがないおもしろそうなモノがあると、ついつい触ってしまったり、便器に落としたり、また、排泄に集中できなくなってしまいます。
まず、すっきりと片付けておきましょう。
用意するもの(必要に応じて)
・おまる
・子ども用便座
・足台
・ごほうびシールなど
大人用トイレにそのまま腰かけると、お子さんのおしりは小さいので便器に落ちそうになり、恐怖感につながることがあります。また、大人用トイレの高さはお子さんにとっては高いので、高さも恐怖感につながることがあります。
そういった状況を回避するために、ご家庭の事情に合わせおまるや子ども用便座を用意しましょう。
また、おまるや子ども用便座のデザインは、すっきりとシンプルなものがおすすめです。中には音が鳴ったり、かわいいキャラクターが描かれているものもありますが、排泄に集中せず、遊ぶ原因になってしまいますので、避けたほうがよいでしょう。
始め方
・朝起きたときや、昼寝明けにトイレに座らせてみましょう。寝ている間にたまったおしっこがもしかすると出るかもしれません。
・お子さんがママ、パパのトイレに興味を持ってトイレについてきたときにも、「おしっこしてみようか」等声をかけ、トイレに座らせてみましょう。
・お子さんがもじもじ、そわそわしているとき、もしかするとおしっこ、ウンチのサインかもしれません。「トイレ行ってみようか」等声をかけ、誘導してみましょう。
・もし、(たまたまでも)誘導したタイミングでおしっこ、ウンチが出たらオーバーリアクションで褒めてあげましょう。
(例)「〇〇ちゃん!すごいねえ!トイレでおしっこできたね!すっきりしたね~~気持ちいいね~~」
・トイレットトレーニングの初めは、時間でトイレに誘導します。2~3時間おきにトイレに誘い、座らせてみます。そのときにも排泄があったら、よく褒めてあげます。
・もし、シール等が好きなお子さんであれば、排泄があるたびにカレンダーにシールなどを貼ってあげるのもよいでしょう。トイレ内にがんばりカレンダーを用意しておくと、お子さんにとってトイレが特別な場所になるかもしれませんね。
・時間で誘導し、排泄に成功していくうちに、お子さんが排泄感覚(おしっこが出そうだな、ウンチが出そうだなという感覚)を分かってきますので、排泄の成功が続くようになったら、「おしっこ出る?出そうなら行こうか?」という誘い方をしていきます。
トイレットトレーニングのコツ
失敗(おもらし)しても怒らない
これは大前提!怒ってしまうと、お子さんが トイレ=怒られる、嫌なもの と認識してしまう可能性があります。
無理強いはしない
トイレ行こうと大人が誘った時に、お子さんが「イヤ!」と強く拒否するときには無理強いしないでください。無理に行かせると、トイレにマイナスのイメージがついてしまいます。
絵本やDVDなどで事前教育
絵本や、教育系のDVDの中には、排泄をテーマにしたものもあります。お子さんと一緒にお話ししながら見てみるとよいでしょう。
冬よりは夏がおすすめ?
冬はおもらしをしてしまうと、洗濯物も増え大変…。また、お子さんも濡れたときに寒いですね。
夏は衣類が薄手なので、失敗してもお母さんたちにとって負担が少なく、おおらかな気持ちで見守れるかもしれません。
(冬にトイレットトレーニングをしてはいけないわけではありません)
いかかですか?はじめはうまくいかず、おもらしをしてしまうこともあるかもしれませんが、親子で取り組んで初めて排泄に成功したときの喜びはひとしおです!
ぜひ取り組んでみてください☆
この件に関する問合せ
子ども未来課 子育て支援係 022-357-7454