メディアコントロールってなあに?
コロナ禍になり、安心して子育て世代が外出できる機会が、とても減っています。外出自体が減って、いわゆるおうち時間が増えた結果、子どものメディア視聴(TV、スマホ、タブレット)の時間は以前と比較し非常に増えてきています。
特に外遊びがまだ楽しめない0~1歳児は、メディア視聴に費やす時間が長くなっており、親が意識しないとどんどんメディア漬けになってしまいます。メディアに接する時間や、メディアに接する内容等を親がしっかり把握し、制限・制御(コントロール)することを「メディアコントロール」と言います。皆さまは、ご家庭でメディアコントロールに取り組んでいますか?
こんな研究結果が出ています
2013年にNHKが「“子どもに良い放送”プロジェクト」という調査の中で、子どもがテレビに接している時間について調べました。この調査で、子どもが0歳~11歳までの12年間、子どものテレビ視聴時間を継続的に調査した結果、0歳の時にテレビの視聴時間などの制限を「両親ともに行っている」「母親のみ行っている」「父親のみ行っている」「何も制限を設けていない」の4グループに分けたところ、「両親ともに行っている」グループの子どもは、0歳~11歳まで一貫してほかのグループより視聴時間が短かったのです。このことから、子ども時代の早い時期からメディアに関してルール作りをすることが、その後の生活にも影響を与えることが分かりました。
メディアコントロールは「TECK(テック)」で!
メディアと上手に付き合い、上手に距離を保つために、以下のようなことに気を付けてみましょう。これらの留意点を、頭文字をとって「TECK(テック)」という言葉で表します。
〇メディアとの付き合い方、使用方法、コンテンツの選び方についてお子さんと話しましょう(Talk)
〇メディアを題材に質問し教育しましょう(Education)
〇メディア視聴の際は、保護者も一緒に見ましょう(Co-viewing)
〇メディアをお子さんが使う際は保護者も一緒に使いましょう(Co-using)
〇メディア視聴に関するおうちでのルールを決めましょう(House-rule)
メディアコントロールに取り組もう
スマートフォンを含むメディアは日常にあふれており、メディアとこれからの子育ては切っても切れない関係にあります。メディアはとても楽しく、魅力的だからこそ、意識しないと依存的になりやすいものです。上手に付き合いながら子育てをしていきましょう。
※引用・参考文献※子育て支援者のための情報紙「母子保健」公益財団法人母子衛生研究会 2022年6月号