I message と You message
I messageとYou messageって、聞いたことがありますか?
「You message」は、「あなたは〇〇だ。」と、相手を主語にする言い方、
「I message」は、「わたしは〇〇だ。」と自分を主語にする言い方です。
たとえば…
たとえば、子どもが、公園で遊んでいるときに、お友達のお砂場セットを取ってしまったとします。
そのときに、どんな言葉をかけますか?
「こら!(そんなことをして、あなたは)ダメじゃない!!」
がYou message。
「あらあら、お友達が使っているのを取っちゃったら、ママは悲しいなあ。」
がI message。
どちらの声掛けに、どういう印象を受けますか?
「(あなたは)何度言ったらわかるの!!」がYou message。
「だって!」と子どもが返して
「だって!じゃない!」と更に親もヒートアップしてしまいます。
「前も言ったから、(ママは)分かると思ったんだけどなあ。」がI message。
「うん…前も言われた。でもついついやっちゃうんだ…。」と子ども。
「そっかぁ。じゃあ、どうしたらできるか一緒に考えようか。」と親も落ち着いて返すことができました。
I messageを使ってみよう
You messageは、そういうつもりがなくても、知らず知らずのうちに「あなたは〇〇だ。」と評価を下してしまうことが多いです。一方的に評価されたことに、子どもは反発します。
これが続くと、子どもは「そっか…ボクって、〇〇なんだ…。」と感じるようになり、自己肯定感が得られにくくなります。
I messageは、親が感じた気持ちを伝えただけなので、相手を評価することにはなりません。
怒っているときや、焦っているときは、親もなかなか冷静になることは難しいものですが、
ふ~っと一息ついて、I messageで子どもに伝えてみてはいかがでしょう?
お子さんも落ち着いて話を聞いてくれるかもしれません。