子ども未来課通信育児のうわさ ウソ・ホント
ことばの遅れとインターネット
東北大学加齢医学研究所がある研究を行いました。まず健康な小児の集団に対して、脳MRI検査と知能検査を実施し、3年後に同じ小児の集団に同じ検査を実施し、MRI画像と知的能力の比較をしました。
その結果、次のようなことがわかりました。
① 頻回にインターネットを使用する習慣は、大きな言語性知能低下と関連がありました。
② 頻回にインターネットを使用する習慣は、広い範囲の脳灰白質・白質(※)の容積の少なさと関連がありました。
(※)脳の実行機能、注意、情動処理、言語処理、衝動性などを司る部分です。
このことから、発達期の小児の頻回なインターネット習慣にはより一層の注意が必要であると考えられます。
インターネット習慣が、頻繁になっているご家庭では、急にインターネット習慣をなくすことは難しいかもしれません。「食事の時は、スマホは手の届かないところに置く」「子どもも大人も、タブレット、スマホ等は寝る1時間前からは触らない」など、できそうな範囲からメディアコントロールを始めてはいかがでしょうか。
※参考
平成30年7月10日 東北大学加齢医学研究所
「頻繁なインターネット習慣が小児の広汎な脳領域の発達や言語性知能に及ぼす悪影響を発見~発達期の小児の頻繁なインターネット習慣には一層のケアを喚起~」