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しちがはま祭事記:年間スケジュール

 七ヶ浜には、いにしえより伝えられているお祭りや、七ヶ浜ならではの海の食材や地場産品を販売する市、各地区の夏祭りなどイベントが盛りだくさんです。
  是非、七ヶ浜の旬の味を堪能し、お祭りやイベントに足を運んでみてはいかがですか。

イベント名 開催日 イベントの目玉
七の市 毎月開催 七ヶ浜の旬の食材を販売します。

伝統芸能ご紹介

吉田浜獅子舞【吉田浜 旧暦3月17日】

吉田浜獅子舞写真
 吉田浜獅子舞は、塩釜神社の末社である吉田神社の奉納獅子舞で、明治初めの頃から伝承されております。吉田神社の境内には、海上安全を祈願した八大竜が祭られております。毎年旧暦3月17日の吉田神社御祭礼の日は、竜神講を組織し、大漁祈願、家内安全、悪魔払いを祈念して、吉田浜地区の家々を歩いて廻ります。

地区のお祭り案内

笠岩堂縁日【東宮浜 旧暦2月8日】

笠岩堂写真
 ご本尊は笠岩観世音といい、出羽三山から訪れた修権者、明海上人と正海上人を祀った小さなお堂です。
 その昔、修行のためにこの地を訪れた明海上人と正海上人がお亡くなりになった時、逆さまに埋葬するように遺言を残しましたが、いかに遺言とはいえ逆さまに埋葬することは忍びなく、正しい形で埋葬しました。まもなく区民達の間で熱病が広がったので祈祷をしたところ、上人の遺言を守らなかったことが原因であると伝えられ、早速改葬すると病気はたちまちのうちに治ったと伝えられます。
  それから、毎年旧暦2月8日の縁日の日にお堂で配られた祈祷符は、各家の入口に逆さまに貼る慣わしとなっています。このお札は、風邪等の病にご利益があるとされています。

大根明神祭【花渕浜 旧暦6月1日】

大根明神祭写真
 大根明神(おおねみょうじん)は、花渕崎東海上7キロの沖合いの海底の岩礁で、もともと鼻節神社にあったのが貞観の大震災の時、地盤が陥没し垂水に遷宮したので、鼻節神社の奥の院であるとも言われています。
 七ヶ浜の民話といい伝え(鈴木與蔵氏編集)には、次のように記されています。「昔、親船が荷物を満載して花渕浜に向けて航行中に、にわかに海が荒れておおしけとなり、波にもまれながら大根様の上を通ったら、みしっと音がして船底に穴があき、海水が吹き出したので大騒ぎになった。早速垢取りでみんなで水を汲み出したが、だんだんみずかさが増してきた。船頭が鼻節神社の方に向かって手を合わせ、『鼻節様、どうか助けてけさえん。』と一心に拝んだら、今まで勢いよく吹き出していた水が、ぴたりと止んだのでほっとした。ようやく花渕浜に着いて船底の穴をのぞいたら、大きなアワビがしがみついていて穴を塞いでいた。この事があってから村の人達は、鼻節神社のお祭りには、生きたアワビを供えるようになったと伝えられている。」
  現在でも、旧暦の6月1日に大根明神祭(あわび祭)を開催し、海上安全を祈願しています。

(注1)このお祭りは神事であり、基本的に一般の方が参加する事は出来ません。

毘沙門さまのお歳とり【代ヶ崎浜 毎年12月13日】

毘沙門さまのお歳とり写真
 毎年12月13日に行われるお祭りで、参拝者には湯豆腐が振舞われ、食べると次の一年は風邪をひかないと言われています。地区住民の家々では、二つの餅を毘沙門様に捧げ、別の参観者の供えた餅を一つ持ち帰ります。そして親戚一同を招き、家でこの餅を振舞うことが慣わしとなっています。